都会と田舎について、このような悩みや疑問はありませんか?
「都会と田舎のそれぞれのメリット・デメリットを知りたい」
「都会と田舎はどっちに住むべき?」
都会と田舎のどちらに住むべきかという問題は日本で生活を始める方が悩むことの多い問題ですが、都会と田舎にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、それぞれを理解したうえで最適な場所に住むことが大切です。
本記事では、都会と田舎に住むそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく紹介します。
都会に住むメリット・デメリット
都会に住むメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
都会に住むメリット

都会に住むメリットは以下のとおりです。
- 求人数が多く働き口を見つけやすい
- 外国人採用枠が多い
- 給与水準が高い
- 最低賃金が高い
- 公共交通機関が充実している
- 空港が近い
- 娯楽施設が多い
- 外国人に対応している場所が多い
- 外国人のコミュニティが多い
- 新しい出会いを探しやすい
- ショッピングを楽しみやすい
都会に住む大きなメリットとして挙げられるのは、生活の利便性です。
都会は飲食店や小売店などが充実しているため、欲しいと思ったものがすぐ手に入ったり、電車やバス、タクシーなども多いため、行きたいと思った場所にすぐに行けるという利便性の高さが特徴的です。
また、外国人の雇用に力を入れている企業も非常に多いため、都会には外国人が集まりやすいということもあり、国際色豊かな飲食店や娯楽施設などに足を運ぶことで、さまざまな国籍の人と知り合うことができ、外国人のコミュニティに参加することもできます。
このように、都会は生活の利便性が非常に高く、生活するうえで不便に感じることは少ないでしょう。
都会に住むデメリット

都会に住むデメリットは以下のとおりです。
- 混雑している場所が多い
- 家賃が高い
- 生活費が高くなる
- 自然豊かな場所が少ない
- 治安が悪い場所もある
- 通勤電車が満員になることがほとんど
- 自動車の交通量が多い
- 深い人間関係を築きにくい
- 仕事が忙しくなりやすい
- 駅構内が広くて迷いやすい
都会に住む大きなデメリットは、物価が高いことです。
都会は家賃や食料品、日用品などの物価が高いため、賃金が多くてもお金が足りなくなってしまう可能性もあります。
たとえば、2025年における東京の最低賃金は1,162円で熊本の最低賃金は952円ですが、東京の2部屋の家賃相場は90,573円なのに対して熊本の2部屋の家賃相場は57,929円ですので、毎月の家賃だけでも32,644円の支出の違いが生まれます。
(参照:厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」/全国賃貸管理ビジネス協会「全国家賃動向」)
そのため、東京で毎月最低賃金で100時間働くと得られる賃金は116,200円で、熊本で毎月最低賃金で100時間働くと95,200円と熊本のほうが21,000円収入が少ないことになりますが、家賃だけでも東京のほうが32,644円高いため、熊本に住んだほうが11,644円収入が増える計算となるのです。
このように、都会は最低賃金こそ高いものの、物価が高いことから結果として田舎よりも生活が苦しくなることも珍しくありません。
田舎に住むメリット・デメリット

田舎に住むメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
田舎に住むメリット

田舎に住むメリットは以下のとおりです。
- 物価が安い
- 満員電車になることが少ない
- 人混みが少ない
- 自然が多く空気がキレイ
- 野菜を栽培している人が多い
- 家賃が安い
- 人とのつながりが親密
田舎に住む大きなメリットは、物価が安く人々が助け合って生活していることです。
都会に比べると家賃や食料品、生活用品などの物価が安い傾向にあり、人とのつながりが親密ですので、初めての田舎暮らしで困っていたら近所の人や学校・職場の人が助けてくれる文化が田舎にはあります。
そのため、初めての日本の生活で困ることが多くても助けてもらえる機会が多く、物価が安いことからお金に苦しむ可能性が減ることも大きなメリットとなります。
田舎に住むデメリット
田舎に住むデメリットは以下のとおりです。
- 交通の便が悪い
- 自動車が必須の地域も多い
- 娯楽施設が少ない
- 友好関係が広がりにくい
- 飲食店が少ない
- 働き口が少ない
田舎に住む大きなデメリットは、電車やバス、タクシーなどの移動手段が非常に少なく、自動車が必須になる地域も多いことです。
自動車免許を取得するためにはJLPT(日本語能力試験)N2程度が必要になるため、簡単に取得することはできず、取得するまでは移動に不便な生活を送る可能性があります。
また、田舎は娯楽施設や飲食店が少ないため友好関係を広げにくく、友達をたくさん作ることが難しい場合もあります。
都会と田舎では支出の差はどのくらいある?
都道府県別支出ランキング上位は以下のとおりです。
| 1位 | 神奈川県 | 346,760円 |
| 2位 | 茨城県 | 343,984円 |
| 3位 | 東京都 | 343,464円 |
| 4位 | 栃木県 | 342,814円 |
| 5位 | 富山県 | 342,588円 |
| 6位 | 三重県 | 341,790円 |
| 7位 | 滋賀県 | 339,670円 |
| 8位 | 福井県 | 338,959円 |
| 9位 | 千葉県 | 335,149円 |
| 10位 | 埼玉県 | 334,719円 |
都道府県別の支出ランキング下位は以下のとおりです。
| 38位 | 愛媛県 | 293,633円 |
| 39位 | 北海道 | 290,680円 |
| 40位 | 長崎県 | 287,469円 |
| 41位 | 熊本県 | 286,372円 |
| 42位 | 秋田県 | 286,159円 |
| 43位 | 大分県 | 285,583円 |
| 44位 | 宮崎県 | 276,805円 |
| 45位 | 鹿児島県 | 274,425円 |
| 46位 | 青森県 | 267,679円 |
| 47位 | 沖縄県 | 234,707円 |
このように、田舎は支出が少ない傾向にありますが、田舎だからといって支出が少ないというわけではなく、富山県や滋賀県、福井県といった田舎に分類される都道府県であっても支出が多い傾向にあることが分かっています。
また、支出が少ない一方で収入も少ないと収支のバランスが悪くなってしまいますので、田舎を選ぶ場合でも都会を選ぶ場合でも、安定した収入が得られるかどうかを重視することが大切です。
(参照:総務省統計局「VI 地域別の家計」)
都会と田舎のどちらを選ぶべき?
ここまでお伝えしたとおり、都会には都会の良さ・悪さがあり、田舎には田舎の良さ・悪さがありますので、どちらを選ぶべきというものはありません。
実際に日本トレンドリサーチが行った調査では、都会に住んでいる人の63.1%はそのまま都会に住み続けたいと思っており、田舎に住んでいる45.2%はそのまま田舎に住み続けたいと思っているため、どちらに住んでも満足できる生活ができる可能性が高いといえるでしょう。(参照:日本トレンドリサーチ)
日本には「住めば都」という言葉があり、これは”どんな場所でも住み慣れるとそこが居心地良く思えること”という意味ですので、実際に住んでみれば田舎でも都会でも居心地良く感じるという方は非常に多いです。
まとめ|都会・田舎にこだわらず自分に合った場所に住もう!
本記事では、都会と田舎に住むそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく紹介しました。
都会と田舎にはそれぞれ違ったメリット・デメリットがありますので、それぞれを加味したうえでどちらに住むか決めることが非常に大切です。
たとえば、自然が好きなのであれば田舎に住むべきですし、電車やバスでたくさん移動したいという方は都会に住むべきでしょう。
このように、それぞれに違った魅力があるため、自分が求める条件が揃っているほうを選ぶと後悔なく生活することができます。
ぜひ本記事を参考にして、都会と田舎のそれぞれのメリット・デメリットをチェックしてみてください。










