どうも、熊本を愛してやまない平川です。
熊本県って、ほんとに“魅力の宝箱”みたいな場所なんですよ。阿蘇の雄大な自然、天草の美しい海、そして熊本城の歴史的な風格……写真で見るより生で見たほうが感動は100倍！
でも、せっかく行くなら、効率よく、しかも快適に回りたいですよね。
そこで重要なのが交通手段の選び方。
今回は、熊本県の観光スポットをあちこち巡った平川が、
リアルな体験を交えつつ、メリット・デメリットも含めて徹底解説します。
熊本の地理と交通の特徴
熊本県は九州中央部に位置し、広さは7,409平方キロメートル。
主要観光地は県内に点在しています。
- 熊本市：県の中心、城や市街地観光の拠点
- 阿蘇地域：北東、カルデラと自然景観の宝庫
- 人吉・球磨地域：南部、球磨川や歴史体験
- 天草地域：西部、海・島・イルカ観光
- 菊池・山鹿地域：北部、温泉と渓谷
主な交通手段は：
- JR九州在来線（鹿児島本線・豊肥本線・三角線など）
- 熊本市電（路面電車）
- 各種バス（産交バス・熊本電鉄バス・都市バスなど）
- レンタカー
- タクシー・観光ハイヤー
観光地によって最適な手段は異なります。滞在日数や予算に応じて使い分けましょう。
熊本市電（路面電車）—市内観光の鉄板
熊本駅前から健軍町まで東西に走る路面電車。観光の強い味方です。
- A系統：田崎橋〜健軍町
- B系統：上熊本駅前〜健軍町
運賃（2025年6月改定）
- 大人：200円／小児：100円
- 運行時間：6:00〜23:30
- 間隔：約7分
1日乗車券
- 大人：500円／小児：250円
- 買える場所：熊本駅案内所、桜町バスターミナル、市電車内
- 特典：熊本城、水前寺成趣園、島田美術館などで割引
市電で行ける観光地
- 熊本城：市役所前・花畑町電停から徒歩5分
- 繁華街：通町筋・辛島町・水道町
- 水前寺成趣園：水前寺公園・国府電停から徒歩3〜5分
- その他：くまモンスクエア、伝統工芸館
市内観光は市電＋徒歩で十分。1日乗車券がコスパ抜群です。
JR九州・鉄道路線 — 県内・県外アクセス
鹿児島本線
- 熊本駅〜博多駅：特急約1時間10分、普通2時間30分
- 熊本駅〜鹿児島中央駅：特急約1時間20分、普通3時間
豊肥本線
- 熊本駅〜阿蘇駅：特急約50分、普通1時間20分
- 熊本駅〜大分駅：特急約2時間30分
三角線
- 熊本駅〜三角駅：約1時間
- 天草アクセスに便利
観光列車
- かわせみ やませみ：熊本〜人吉、球磨川沿い絶景
- 南阿蘇鉄道「ゆうすげ号」：立野〜高森、トロッコ列車で阿蘇満喫
バス路線 — 観光地直行・地域間移動
阿蘇方面
- JR＋阿蘇火口線バス：熊本駅→阿蘇駅→草千里／阿蘇山上
- 阿蘇山火口シャトル：阿蘇山上ターミナル→火口、往復1,400円
天草方面
- 快速あまくさ号：熊本市内→本渡、所要約2時間40分
- 天草ぐるっと周遊バス：本渡発、世界遺産・史跡を効率よく巡れる
黒川温泉
- 熊本駅→肥後大津駅→産交バス黒川温泉線、約1時間30分
- 温泉街は徒歩圏内、入湯手形で3箇所の湯巡りOK
人吉・球磨
- 肥薩線運休中は代行バス利用
- 熊本駅→八代→人吉、約2時間10分
レンタカー — 自由度MAX
メリット
- 時間に縛られず観光可能
- 荷物・お土産を車内で管理
- 公共交通がない地域にもアクセス
- グループ旅行ならコスパも良い
デメリット
- 運転負担・駐車場料金・ガソリン代
- 観光シーズンは渋滞
- 運転者は飲酒不可
料金目安（1日）
- 軽：5,000〜8,000円
- コンパクト：6,000〜10,000円
- ミドル：8,000〜12,000円
- ワゴン：12,000〜18,000円
タクシー・ハイヤー
市内料金
- 初乗り570円、加算80円／259m
- 深夜早朝は2割増
観光タクシー
- 熊本市内コース：3時間15,000円〜
- 阿蘇観光：半日20,000円〜、1日40,000円〜
モデルコース例（交通費込み）
1. 熊本市内1日
- 9:00 熊本駅→市電→熊本城
- 9:20 熊本城・城彩苑観光
- 11:30 市電→通町筋→ランチ・商店街
- 13:10 市電→水前寺公園
- 15:00 市電→辛島町→美術館
- 16:30 市電→熊本駅
- 交通費目安：1日乗車券500円、大人1人
2. 阿蘇日帰り（公共交通）
- 8:30 熊本駅→特急あそぼーい！→阿蘇駅（片道1,900円）
- 9:30 阿蘇火口線バス→草千里（片道1,200円）
- 10:15 草千里散策
- 11:45 阿蘇山上ターミナル→火口見学（シャトル往復1,400円）
- 13:15 バス→阿蘇駅
- 14:00 阿蘇駅→熊本駅（特急1,900円）
- 交通費合計：6,400円／大人1人
3. 天草1泊2日
- 1日目：熊本駅→快速あまくさ号→本渡（片道3,500円）
- 周遊バス・島内移動：約1,500円／日
- 2日目：市内観光・タクシー利用：約3,000円
- 熊本駅戻り：快速あまくさ号3,500円
- 交通費合計：11,500円／大人1人
4. 黒川温泉・小国郷
- 熊本駅→肥後大津駅→黒川温泉（バス1,700円）
- 黒川温泉→鍋ヶ滝→白川水源→阿蘇神社（レンタカー1日10,000円を人数で割る）
- 交通費目安：大人1人あたり約6,500〜8,000円（2〜3人でレンタカー利用時）
季節・天候別の交通選び
- 春（3〜5月）：桜巡りはレンタカー推奨
- 夏（6〜8月）：涼しい阿蘇はレンタカー、菊池渓谷はバス＋タクシー
- 秋（9〜11月）：紅葉シーズン、全手段OK、混雑注意
- 冬（12〜2月）：積雪地域は公共交通が安心、レンタカーはスタッドレス必須
デジタルツール活用
- くまもっと！観光MaaS：デジタル乗車券・リアルタイム運行情報
- MyバスNAVI：路線バス検索・運行状況
- JR九州アプリ：列車検索・予約
- NAVITIME：総合交通案内、徒歩ルート案内
まとめ
熊本観光は
- 市内は市電＋徒歩
- 阿蘇/天草はレンタカー
- 黒川温泉・人吉は柔軟に公共交通＋レンタカー
という感じです。
季節や人数に応じて使い分ければ、熊本旅行はほぼ完璧。
平川的には、「迷ったらレンタカー、節約なら市電＋バス」がおすすめです！
