〜この静けさが、北海道の“夏の入り口”〜
どうも、「北海道を知り尽くしたジンギスカン先輩」です。
6月後半、そろそろ夏っぽくなってきた北海道。
日差しは強くなってきたし、昼間は25℃近くになることも増えてきた。
でも、なんか足りない。

そう、「ジージー」「ミーンミーン」が、聞こえないのです。
そうなんです。
北海道の夏前、セミ、鳴いてません。
本州の6月:「ああ…夏が来る…」と感じさせるBGM
東京や大阪では、6月後半〜7月に入ると
朝から晩まで「ミーンミーン」「ジリジリジリジリ」って、セミの大合唱が始まります。
起きた瞬間に蝉、駅までの道中も蝉、
「蝉うるせぇ!!」
と誰かが毎日キレてる。
それが本州の“夏のサイン”。
でも北海道民にとっては――
「セミ?……いたっけ?」
くらいの存在感なんです。マジでセミを見ない。セミはレア。
北海道にも一応セミはいる。でも…
まず言っておきます。
北海道にもセミはいます。
代表的な種類でいうと:
・エゾゼミ
・コエゾゼ
・アブラゼミ(道南)
でも彼ら、本州のセミたちに比べて声が控えめ。
しかも鳴き始めが遅い。
だいたい7月中旬〜8月が本番。

つまり、“夏前”にはまったく鳴いてない。
朝起きても、静か。
昼間も、静か。
夕方も、やっぱり静か。
なんか、「夏、来る気ある?」って疑いたくなるほど静か。
静けさ=北海道の夏の“はじまりの音”
セミがいない代わりに聞こえるのは、
・遠くの鳥のさえずり
・木々を揺らす風の音
・川のせせらぎ
・そして、たまに通る自転車のカラカラ音

※写真は夏の豊平川です。
……最高か?(最高です)
この静けさに慣れている道民が、
初めて本州の「セミ爆音ゾーン」に突入すると、こう言います。
「うるさっ!!!これ、拷問か!!」
逆に、道外から来た人は北海道に来て驚きます。
「え、夏なのに……なんでこんな静かなん!?」
この静寂、観光客にも好評
・「北海道って、涼しいだけじゃなくて“音”まで涼しいんだね」
・「こんなに静かな夏ってある?」
・「夜、窓を開けて寝られるのが最高」
そうなんです。
北海道の夏の入り口は、“無音のごちそう”。
都会の喧騒やセミの爆音から逃れてきた人たちが、
この静けさに癒されて、思わず深呼吸してしまう。

それが北海道の“夏前の風景”。
結論:「夏=セミ」とは限らない。それが北海道
日本の夏=セミの鳴き声。
……それ、本州ルールです。
北海道の夏は違う。
静けさの中に、ひっそりと始まっていく。
草木は揺れ、空気はカラッとして、セミはまだ黙ってる。
それが道民にとっての“夏の入口”。
だから今日も道民はこうつぶやく。
「まだセミ鳴いてないし、夏はこれからだべさ。」










