梅雨がないって言うけど、ちょっとジメる(蝦夷梅雨)

〜ないとは言ってない、でも「ある」とは認めたくない〜

どうも、「北海道を知り尽くしたジンギスカン先輩」です。

北海道って、梅雨がないんですよ。

ええ、

天気予報でもよく聞きますよね?

「北海道には梅雨がありません」

……ただね?

そう、道民たちがうすうす気づいている現象。
名前にはついています。

その名も――

梅雨、ないはずなんだけど…

道民としては「梅雨がない」はちょっとした自慢ポイント。

・洗濯物が乾く!
・カビ生えにくい!
・ジメジメせず快適!
・なんならエアコンなくても夏乗り切れる!

……というのが昔の話。

最近の6月

「連日曇り」

「湿度80%」

「じっとりした空気」

天気アプリで「雨マーク5日連続」とか出ると、道民はこうつぶやく。

「いや、梅雨じゃないんだよね……これは“蝦夷梅雨”ってやつで……(震え声)」

「蝦夷梅雨」って正式名称なの?

実は気象庁的には

でも道民の間ではガッツリ定着しているワード。

意味合い的には、

「梅雨前線は北海道まで北上しないけど、なぜか長雨が続く期間」

という、梅雨ではないけど、どう見ても梅雨っぽい時期のこと。

そして何がつらいって、

カビは生えるし、洗濯物は乾かないし、空は灰色だし。
しかも梅雨の恩恵(例えばアジサイが綺麗とか)がほぼない。

これ、道民の中でもガーデニング勢・DIY勢・洗濯干しっぱなし勢がみんな一度は経験する。

「部屋、なんかジメッとしてね?」
「床、ぺたぺたする…」
「タオルが乾かん」

そしてついに購入してしまう。

「エアコンいらん!」が北海道の常識だったのに、最近は「除湿はマジ必要」になってきている現実。

それでも道民のプライドがあるから、「これは梅雨じゃない、蝦夷梅雨だから」と自分に言い聞かせる日々。

本州から来た人「え、梅雨あるじゃん!」道民「違うの!」

6月、観光で北海道に来た本州の人がこう言います。

「え、梅雨あるじゃん!こっちも普通に雨多いしジメジメしてるし!」

道民:「いやいや違うから!これは“蝦夷梅雨”であって、本州の梅雨とは違うの!(圧)」

本州民:「どこが違うの?」

道民:「……気持ちが違う(小声)」

違いを説明しようとして言葉に詰まる道民、多数発生。

梅雨がないっていうのは、北海道民の誇り。

でも実際は「蝦夷梅雨」という、“梅雨じゃない梅雨”が存在する。

本州のようにカエルが鳴きまくるほどではないけど、洗濯物が生乾きになって、部屋干し臭がして、除湿器がフル稼働して、心がじっとりしてくる。

それが、北海道の6月の現実。

だから道民はこう思うのです。