小学校の運動会が5月末に開催される(全国的に異例)〜北国スケジュール、全国ルール無視〜

どうも、「北海道を知り尽くしたジンギスカン先輩」です。

今回は、道民にとっては当たり前だけど、

全国的に見ると「え、北海道ってそんななの!?」と驚かれるシリーズです。

そう、北海道の小学校は—



これ、本州民に言うと、

本州民

運動会?そりゃ秋っしょ。9月とか10月とか。

北海道民

え!?9月とか10月に運動会!?その時期、こっち雪降る準備してるよ!?



この温度差、全国でもトップクラス。

北海道の運動会は5月末、長くても6月初旬が標準。

「え、春に運動会って何なの?」

と思う本州の人がいる一方で、

道民からすると、

これが答え。秋は寒い。

5月末開催の理由:寒すぎ・雪降りすぎ・夏が短すぎ問題

北海道が5月末に運動会をやる理由はめちゃくちゃシンプル。

・4月はまだ雪がとけきらない
・6月は農作業とかキャンプとか夏イベントシーズン突入
・7月は真夏で暑すぎる(最近は道民も熱中症怖い)
・9月?10月?朝晩10度切るし、雨多いし、冬の入り口



ギリギリ気温も上がってきて、グラウンドも乾いて、でもまだ夏前。


このタイミングしか「外で運動会できる季節」が存在しないのです。

北海道の運動会スケジュール、ガチで「年に一回の勝負日」



「グラウンド整備」の本気度が違う

北海道の学校、4月〜5月は先生たちが超必死でグラウンド整備。

・冬の間に締め固まった土
・雪解け水でぬかるんだ地面
・雑草が一気に生えてくる5月中旬


それを全部キレイにして、5月末に合わせて仕上げる。




そして当日、親はこう祈る。

「雨だけは降らないでぇぇぇ!」



本州の人には伝わりにくいかもしれませんが、

道民にとって5月末の運動会は

・梅雨の心配ゼロ
・台風の心配ゼロ
・でも雨が来たら完全アウト

という綱渡りイベント。

それでも「朝晩寒い」の罠


5月末とはいえ、北海道。



朝7時に場所取りに行った親たちがこうつぶやく。



「さっむ……」

ダウンまではいかなくても、ウィンドブレーカー・カイロ持参は当たり前。

一方、昼になると太陽ギンギンで20度超えて、日焼け必至。

つまり北海道の運動会は


・朝:冬対応

・昼:夏対応

・夕方:また冬っぽい


これが基本装備。道民あるある。

お弁当文化も北海道スタイル

道民はこの5月末の運動会に合わせて、

・大量のおにぎり
・山盛りの唐揚げ
・フルーツ大量投入

を用意して、家族でブルーシート広げて大宴会。



でも風が強い日も多いから、

・紙皿が飛ぶ
・おにぎりに砂が入る
・スープ系は地雷

という洗礼も受ける。

※コロナ以降、校庭でお弁当を食べる事は控えられていますが、コロナ以前は小学校の運動会といえば大宴会場でした。北海道の田舎の方に行けばまだその文化が残っているかも。

結論:北海道の運動会は「5月末の奇跡の晴れ間」にすべてをかける


全国の「秋の運動会」を見ると、道民はこう思う。

「秋に運動会?……そんな余裕、こっちにはない!」

北海道の春は短い。夏は一瞬。冬は長い。

これは気候と戦い、自然と戦い、スケジュールと戦い抜いた北海道独自の文化。

5月末、グラウンドに響く「ヨーイ…ドン!」の声。

そこには、道民の春の集大成があるのです。